◎イカット製作過程をフローレス島中部の港町エンデ、パウパンダ村を例にとって簡単にご説明します。
ここで御紹介するエンデのイカットは現地でpatte(パッテ)と呼ばれていて、
経絣の技法〔経糸のみ染めておいて文様を織り出す技法〕を用いて織られています。

製作過程 1.糸をくくる ⇒ 2.染める ⇒ 3.織る

 ※1枚のイカットを織リあげるのに少なくとも半年はかかるんですよ。
1. 糸をくくる 出来上がり絵柄を想定して、染めたくない何本かの部分の糸を、ンボロの葉を裂いたひも状のもので強く結びます。この作業のことを、イカットといいます。

 nboro(ンボロ)の葉を
乾燥させ、束ねたもの
nboroを糸状に裂いているところ 経糸を作る

(a)
(b)
(c)
(a)紡いだ白糸を同じ長さにそろえ織物幅に必要な本数の経糸を作り絣枠にかける。
(b)(c)伝統的な柄に合わせて染めたくない部分を、nboro(ンボロ)という葉を裂いてひも状に
  したもので丁寧に括っていきます。

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